自動販売機
かず
高校時代。郊外に設置されてる怪しいプレハブ、微かに漏れる蛍光灯の光、そしてガラス越しに輝く魅惑の品々…そう、エロビデオ自動販売機。俺は、ぼろくも眩しいこの建物にいつか突撃してやろうと心に誓っていた。
日も沈むバイト帰りの夕方、周りには誰もいない…今だ!チャリを停めたか否かのタイミングで突入!一度入ってしまえばこっちのもん。さっそく商品チェック。ワクワク感で勃起しそうだ…
ふと、ある品が目に止まる。「問答無用壱萬円」と殴り書きしたようなタイトルで真っ黒い箱。これもHビデオか?一万…高い…しかし気になる…えぇい、これだ!お札をなかなか認識しない投入口にイライラしながらもなんとか無事購入。喜びいさんで帰宅。
部屋で急いで箱を空けると、中にはビデオ一本とピンクのやわい物体…醤油さしのような容器に中身はローション…オナホールだった。もう、ビデオどころではない。いつもより早い入浴で実践!!…あぁ、こんな世界があったのか…童貞くんにはかなりの刺激だった…
○ヶ月後、本物にはやはりかなわないことを知るのだが、あの衝撃は今でも忘れません。