香り
M
昨日の夜、指でしてた時。
電動ハブラシとか道具を使う時みたいな激しい快感はなかったけど、
すごく深くて充実した快感があたしを包んでた。
起き上がる力もなく、甘い余韻を楽しんでる時、
開けていた窓から(声があまり出ないので開けっ放しでも平気)
キンモクセイの甘い香りが、ふっと風にのって一瞬だけ香った。
ぼんやりと「もうそんな季節なんだ」と思った。
今日も窓を開けておく。
一瞬だけ風が運んで来るキンモクセイの香りが、
触れてもいないあたしの体の官能を、少しだけ呼び覚ます。
香りと記憶の余韻だけで、気持ち良くなれそう…