双子にいじめられて。
ナナ
変なのかもしれませんが、同性に苛められる妄想をいつもしてしまいます。
別にレズって訳じゃないんですが…。
主人公は大体自分ではなくて、小説を読むみたいに、その光景を眺めるっていう視点にいる事が多いです。
何方かが楽しんでいただければいいなぁという気持ちで、恥ずかしいのですがいつかの妄想を小説気分で少し書いてみます。
自分を主人公にして読んでみてください。
『好きなんです、先輩。変だと思われるかもしれないけど…本当に、心から好きなんです。先輩を思う度、ドキドキするんです。私達と付き合って下さい。』
後輩からの突然の告白を受け入れたのは、もう三カ月くらい前の話。
この恋にはたくさん変なところがある。
一つに、私達は女の子同士だし、それに年だって少し違う。
だけど一番違うのは、私達は二人きりじゃないってこと。
彼女達の名前はさよちゃんとさやちゃん。
双子の姉妹で、外見もそっくり。
少し違うのは髪の色くらいで、さよちゃんはオリーヴのかかったストレート、さゆちゃんはパーマの掛かったアッシュ系の暗い茶色に染めている。
私達はそれからいつも三人だった。
三人で髪型を揃えたり、逆に外れたり、服の色を揃えたりして、誰かに声を掛けられては、お互いの眼をみて笑った。
講義に三人そろって出席し、サークルを辞めて、週末にはデートに出掛けた。
きっと私達のことを知らない人からみたら、三姉妹のように見えたんじゃないだろうか。
背の伸びた黒い髪のお姉さんと、少し幼く見える双子の妹達――。
初めは戸惑ってばかりだったけれど、どきどきしながら服を選んだのも、初めての記念日も…彼女達が遠慮がちにに私の家に泊まりにくるようになったのも…みんなもう思い出の中の話。
バイトがない日になると、彼女達は私達の部屋にとまりにきた。
見た目はそっくりな二人は、意外とそれぞれの拘りをたくさん持っていて、薬局で買ったシャンプーやトリートメントをそれぞれ持ちこむもんだから、お風呂場には何本もの容器が溢れていて、ごちゃまぜた香水の様な匂が満ちていた。
お風呂を出て、少しお酒を飲むと、私を真ん中にして、セミダブルのベッドに一つになって眠るのが私達のきまり。
右側からはバラの、左側からはラベンダーのような香りがする。
ちゅっ…とキスの音がして、私は跳ね起きた。
「きゃっ…」
『へへん』『ふふー』
耳の両側から、二つの舌が私の耳を舐めた。
「ねぇ、駄目…」
『なんで駄目なんですか?』『なんで駄目なの?』
だって、そんな事されたら、また…。
私が言葉を紡ぐ前に、両耳から音が溢れてくる。
くちゅ、ちゅぁ、ちっ、と弾ける様な粘液の音と、肌をなぞる体温の感覚。
『先輩耳弱いですよねぇ。』『先輩は首が好きですから。』
さよが私の耳の外側を、人差し指でそっと撫でて、さゆは私の首筋を五本指でくすぐる。
私はと言えば、ひゅっと肩をすくめると、布団を目まで被って、耐えることしかできない。
彼女達の手はそのまま私の肩を撫でて、パジャマの大きなボタンを外すと、キャミソールを巻き上げて、二つの指で私のお臍を愛撫する。
『今日はね、何回イきましょか?先輩。』『そうだね、今日は何日でしたっけ?』
「知らない…。」
『わからないんですか?日にちの数だけ、イかせてあげようと思ったのに。』
『わからないんじゃ仕方ないですね。数えきれないだけ、イかせてあげます。』
「ムリだって、ムリだよ、だってこの前だって…」
この前だって私は…。
ちゅぁ、ちぁ、じゅる。水音がする。
何も考えられない。
頬が染まって、そっと息が漏れる。
『そうですねぇ、この前は先輩凄かったですからねぇ。』
『たくさん見つけちゃったもんね、先輩の弱いところ…』
『だって教えてくれないんだもん。探さなきゃね?ねぇ。』
『そうですよ。さぁ、先輩、いいこに脱ぎ脱ぎしましょうね。』
『うんうん。』
少し汗ばむくらいの布団の中。
三種類の花の匂いがする。
二人は私を布団から引き出して、オレンジ色の間接照明だけの部屋で、私の上半身を裸にして、自分達はショーツ一枚になった。
今夜もこれから、二人分の愛を受け止めるんだ。
溶けて一つになっちゃいそうな愛を。
四肢から送られる電気信号で、私を壊しそうなくらいの愛を。
長くなっちゃいそうなので一回切ります。
こんなの読んで楽しい人、いるのかな…。
続きはまた書きますね。