僕だけのヒロイン その4
みぃ
恥ずかしい。
大好きなキャラの姿で、こんないやらしい声を上げて。
むき出しの肌が汗ばみ、濡れた乳首が控えめな照明でテラテラ光っている。
『おっぱいだけで、感じちゃった?』
「お願いですから…もう、やめてください」
Bさんは答えない。
それどころか…
『でも、こっちはどう?』
衣装のレギンスの中にBさんは手を入れて、下着のラインを舐めるように、なぞる。
指が私の恥ずかしいところを、探し当てているみたい。
『みぃさんのお股、すっごく熱い。やっぱり感じてくれてたんだね』
乳首を責められた時より、もっと恥ずかしい声がもれそうになる。
『中の方なんてトロトロしてそう。下着もこんなしっとりして…』
Bさんの指が、下着の上から私のクリトリスを捉えた。
指で弄ばれて、下着に恥ずかしい感触が広がっていく。
私は声を抑えることが、出来なくなっていた。
ずっと忘れていた、生身の快楽。
自分の体じゃないみたいに、溺れている。
でも、コスプレイヤーとしてどうしても守りたい一線だけは、何とかしたかった。
『このままだと大事な衣装汚れちゃうよ?白いレギンスのお股に…いやらしい染みをつけた、すっごくエッチで、下品なAになっちゃうよ?』
そんな私のことを見透かしたように、Bさんは耳元で囁く。
『凛々しい兵士のAが、そんなエッチな軍服着てたらダメだよね?』
『大丈夫。レイヤーさんの命の衣装は汚さないよ』
そう言うと、Bさんは衣装のレギンスを膝下まで引き下ろした。
上は胸まで捲くりあげられ、下は愛撫で濡れた下着だけという恥ずかしい姿。
これじゃ「脱がさず、いやらしくキャラを嬲る」コスプレAVじゃない!
『パンティも、もうしっとりどころじゃ、なくなっちゃったね。クチュクチュのビショビショ。こっちも下ろしちゃおうか』
下ろされたレギンスと下着のせいで、足にも枷をはめられてるみたいな格好になった。
でも恥ずかしい拷問をされてるのは、捕えられた悪役の美少女Aじゃなく、20代社会人の私だぞ。
『これからエッチな拷問します、って感じでいい。すごく絵になる』
そう言ってBさんは思い出したように、脇に置いていたカメラを構え、シャッターを切る。
『やめて!こんな格好撮らないでよ!』
「拷問のイメージで撮るって、最初からの約束だったはずだけど?」
いつもとぼける時と同じ抑揚で話しているのに、カメラから顔を上げたBさんは雌を求める雄の顔をしていた。