根暗で目立たない私を…
ゆみこ
22歳の元OLです。
美人じゃないし、自他ともに認める根暗な性格で、会社でも目立たずひとり黙々と事務処理をこなす毎日でした。
もちろん本当の意味での友達なんていなければ、彼氏もいません。
この年でいまだ男性経験もないのです。
そんな昨年の秋、部署内の慰安旅行先での出来事です。
男性8名、女性5名の旅行だったんですが、宴会も佳境に差し掛かった時事件は起きました。
わたしは宴会中もほとんど俯きながら場の雰囲気にも溶け込めず「早く部屋に戻って寝たいなぁ」と思っていた矢先、周りの様子がおかしい事に気づきました。
男性社員数人がかたまって何かを一生懸命見ている様子で、歓声にも近い声ををあげたりしながら、私の方をちらちら見ているんです。なぜか私と目が合うと視線をそらすし…
「何?」
私は男性社員の間でどんなやり取りがされてるかなんて想像もつきませんでした。
何が何だかわからぬまま宴会も終わり部屋へ戻ると、同僚の里佳が私の所へ寄って来てデジカメを見せてきたんです。
私は驚いてしばし声が出ませんでした。
宴会前に露天風呂に入ったのですが、私が知らない間に私の全裸姿の写真を撮られていたのです。
その写真をさっきの宴会の時に男性社員が集まって見ていたんです。
「あんたの性格に似て貧相な体だけどさ、男に見てもらう機会もないだろうと思って見せてやった。」
などと里佳が言うんです。
私は泣き出しそうになったのですが、そんな事おかまいなしに4人は浴衣姿の私を全裸にして、屈辱的とも言える姿をデジカメで撮影し始めたのです。
声をあげて抵抗しようとしたのですが、
「大人しくしてないと、写真をネットに流しちゃうよ。」
と言って脅してきたのです。
大泣きしている私を4人はあざ笑うかのようにもてあそびました。
「ほら、笑わないといい写真撮れないでしょ!」
「毛の処理くらいしときなさいね!」
「あんたみたいな人、ぜったい処女でしょ!?」
「もしかして、感じちゃってる?」
里佳がカメラで写真を撮り、他の3人は私を押さえつけながら…
1時間にもわたって屈辱的な撮影会は終わりました。
帰りの時の男性社員全員が私の方を見てはにやにやしている姿が今でも目に焼き付いています。
あの後、逃げるのは嫌だったけど、すべてを忘れたくて会社はすぐに辞めました。