美しき華
りん
雨上がり。
あなたの核心はほんのり色づいて、季節を迎えた雌しべのように震えていた。
僕は晒された花弁を濡らす秘蜜に舌鼓をうちながら、それが芽吹くのを待っている。
まだ触れぬ雌しべは次第に屹立し、纏っていた柔らかな皮を脱ぎ捨てる。
ズル剥けてそそり勃った大粒のそれは蠢く舌を求めるように長く伸びていて、今にも弾けそうにびくんびくんとその身を震わせている。
待ち続けた僕はその色香にひとたまりもなく惹き付けられ、もはやなんだかわからない互いの体液にまみれた唇でそれにむしゃぶりつく。
絶叫とも思えるあなたの美しい狂喜の歌を聴きながら、永遠を願いつつそれを転がし、弾いてはしごくように舌を絡める。
やがて花は大量の熱い蜜を噴き上げ始めるが、それでもなお枯れることなく口淫を求めその身を震わせる。
終わりのない口淫で、あなたの女芯が受粉を求めて追いすがるまで突き堕とす。
秘蜜が白濁と熟成し芳醇な甘い香りを放ち始めたら、あなたの胸のずっと奥で眠る心を犯してあげる。
形もわからなくなるほどに子種を撒き散らし、あなたの身体中で幸せの花が咲き誇るまで、何度でも。
また逝くの?
いいよ、おいで。