男のプライド①
ダメオ
25歳のフリーター彼女なし。もちろん童貞。去年の暮れ、女の子の家に行くことになった。飲みながら話すうちに、女性経験が無いことがバレてしまった。お酒を飲んで陽気になったその子は、「ねぇ、キスもしたこと無いの?」と無邪気に聞いてくる。オレは年下の彼女に「いつでも(恋愛)相談に乗ってやるから、連絡しろよ」と言ってきただけにバツが悪い。
少しでもカッコつけたい俺はタバコに火をつけ、ビールを一口飲む。心臓がバクバクしている。相談にのるために彼女の部屋を訪れたわけだが、当然【何か期待】をして尋ねていったわけだ。少しでもクールになるために、一本抜いてきている。「チョーウケル!今まで色々相談にのってくれたよねぇ。」少し甘えた声で話かけてくる。俯き加減でタバコをふかしているオレの顔を覗き込むように見る彼女。胸の谷間に目が行ってしまう。からかわれる俺の股間はもう起っている。顔を赤らめ、あぶら汗をかきながら必死で弁解しようとするが、ますますボロがでるだけだった。
プライドが瓦解してゆく。
タバコを吸う仕草、身に着けている指輪などの小物、PLAYBOYで学んだパーティジョーク、会った事のない彼女の彼氏を批判、そして語り口調。自分を飾るモノが恥ずかしい。彼女の胸の谷間、「少し太っちゃったよ~」けれど男から見ると妙にセクシーな腰周り。抗えない魅力。オレは子供だ。この彼女を前にそう思う。
「や~ん。カワイイ~。焦ってるところが童貞っぽいよ~」ああ、頭を撫でるな。そんな彼女のセリフに興奮しながらも、手を邪険に払いのける俺。それが彼女のSっ気に火をつけたのかもしれない。
「ねぇ、あたしさぁ少し太ったかなぁ」突然の話題変化に戸惑いながらも、名誉挽回とばかりに、そのぐらいが色気があって良いよと言った。「え~。童貞の癖に生意気~。知らないくせに」口をすぼめ、自分のカラダをプニプニさせている。俺の股間は勃起しっぱなしだ。少し冷たいところは、我慢汁だろう。
…気まずい無言。冷酷にも「あ~あ、ツマンない。もう帰っていいよ。」そういわれてしまった。だが立ち上がる事はできない。「ねぇ、勃起してない?キャハハハ、チョーウケる!ねぇねぇどうして?あたし何もしてないよ?あ、私に興奮しちゃったの?アハハハ!スゴーい!うわー、変態だね。もう僕は童貞ですって言っちゃいなよ。前から思ってたけどカッコだけだよね。○○ってさ。」立て続けに飛び出す罵詈雑言。何もかも見透かされているにも係わらず、まだ何かあるのではないかと考える間抜けさ。
脱げコールがかかる。
ジーパンを脱ぎ、シミの着いたトランクスを脱ぐ。糸が引いた。「キモーい!しかも臭い。もしかしてオナニーしてきたんじゃないの?」ツンツンと指で僕を突っつく。初めて触れられた。「ねぇ、いつもどうやってるの?ちょっとやってよ。ほら、早く!じれったいなぁ、だから何時までたっても童貞なんだよ!ほらほら、何時もみたいに。ね。」“ね”が優しかった。オレは少し速く動かす。「我慢汁出てきてるよ?しかも真っ赤!え?絶対ダメだよ、出したら許さないから。つーか早すぎ。まだ1分ぐらいだよ?もっと頑張らないと女の子満足させられないよ?」僕にチョッカイを出して欲しい。ツンツンだけではなく、握って欲しい。シゴイて欲しい。「触って欲しいの?童貞だもんねぇ~、どうしよっかなぁ。え?童貞じゃないの?ふ~ん。(細い指が人差し指と親指で亀頭に輪をかける。僕はそれだけでイキそうになる)ねぇレイカの気持ちい?」オレは出ちゃうといった。指の動きが止まる。顎を撫でるように僕から離れていった。床に我慢汁が届く。僕は上下にヒクヒクと喘いだ。「だ~め。まだ3往復だよ?おっぱいさわりたいの?まだダメ。ねぇ、ず~っとチラ見してたでしょ。目がエロかったよ?…ふ~ん、あっそ。素直じゃないんだねぇ(再び輪がかかる。ゆっくりと触れるか触れないかの感触。少し長めの包皮に軽く引っかかる)」
ジワジワと込み上げてくる快感。膨張しすぎて僕は少し痛い。「スッゴイ大きくなってる!あ、イきそうでしょ、ダメだよ。」女の匂いがする。彼女の目が色っぽくなってきた。オレは僕を入れたい。入れてみたい。素直になりたかった。「入れたいの?ダメ。童貞だったら奪って大人にしてあげようと思ったんだけど、違うんでしょ?(意地悪な目。オレは小声で言った。)え?聞こえな~い。もっとハッキリ言ってよ。(僕がヒクヒクしている)アハハハ!始めっからそう言えばいいのに。教えて欲しい?どうしよっかなぁ~(足が僕を玩ぶ。)」スラリと伸びたつま先でツンツンされる。悩んでいる姿がいじらしい。心臓が早鐘を打つ。
息切れが…。
「ちょっと!!!え!?何、キモーい!!なに逝っちゃってんの!も~、やだぁ…
ホントやなんだけど…どうしてくれんの?」僕は我慢できなかった。彼女の逆鱗に触れてしまった。今までにない量が飛び散っていた。オレにはコントロールできない僕。そしてまだ童貞だった。