砂時計
えす
10時10分。
給湯室に入ってきた先輩が僕に気付いて、軽くにらみました。
「なんで?」
「さっき部長が出勤されたから」
先輩はポットの再沸騰のボタンを押しました。
僕は彼女の前にしゃがんで、その腰を抱きしめました。
「だから?」
「部長が、先輩に朝一番のお茶を頼んだでしょう」
お尻をすうっ、すうっと愛撫します。
「つまり、私がここに来ると読んでたと?」
「読んでました」
スカートの中に手を入れ、ストッキングと下着を足首まで下ろします。
「ちょ…邪魔は…」
「しませんよ」
「してるじゃない」
先輩の左足を持ち上げ、その太ももを僕の右肩に乗せます。
僕の舌先が陰毛をかき分け、彼女のひだの奥の敏感な部分を捉えます。
再沸騰が終わったことを告げるポットのアラームが鳴りました。
「上半身は邪魔しませんから、お茶は淹れられます」
「…」
「砂時計が落ちるまでの間です。我慢して下さい」
「そんなの困るってば」
砂時計が落ち切るまでの時間。
部長の好みの濃いお茶ができるまでの、その間は急須にお茶の葉とお湯を入れたまま待たなければいけないのです。
僕の舌が、先輩のクリトリスをくちゅくちゅくちゅ、と責め立てます。
指先が、彼女の膝から太ももまでさわさわと愛撫しています。
先輩の膝が、快感に耐え切れず時折がくがくっと崩れそうになります。
彼女の一番熱くて一番湿った場所、そこを指で広げて執拗に責めていきます。
その場を動けない3分間。
先輩は溢れそうになる声を懸命にこらえながらひたすら砂時計を見つめて耐えているのです。