案内人②

目の前の男が、モニターの中で淫らな行為を見せ付けていたことを思い出したのか…自分の本来の目的を思い出したのか、ほんのり頬を染め、視線を外した女の子に優しく声を掛ける。

『るりちゃん…大丈夫。いきなりあんな風には変わらないから。それより、実はもう一枚…とゆーか、もう一人見て貰いたい子がいるんだ』

えっ？という風に視線を上げたるりちゃんにニッと微笑んで見せながらＤＶＤをセットする。
画面に映し出された映像を見て、今度は本当に『えっ？』と声を上げたるりちゃん。

『コレって…ココ？』
大きな瞳を見開いて、るりちゃんが訊ねてくる。

『…わかった？』
今度は僕が悪戯っぽく笑いながら頷く。
画面の中には後付けしたワイコンの効果で肉眼とは多少異なった印象ながら、紛れもなく同じソファーに腰掛ける男と女の口元から下の全身が映されている。

画面の中の男が軽い命令口調で囁く。

『ホラ…いつもみたいに触りやすいポーズ取ってご覧…』
僕の声だ。

命令された女がズリズリと上半身を沈め、下半身を前にせり出すようにして両脚をＭ字に開き、開いた両膝を手で掴んでいる様子が映し出される。
顔を隣に座る男の胸辺りに押し付けているので表情までは見えないが、まだ若い女だということは解る。

男の手が捲り上がったスカートから突き出た女の中心部に向かい、そこを覆うピンクの下着の上をゆっくりと這い出す。

『…ンッ…クッ…』
声にならない声を更に押し殺すように女の顔が男の胸に埋まる。

女の肩越しに髪を撫でていたもう片方の男の手が、その髪を軽く掴み、女の顔を上げさせる。
女の視線が男のそれと交わっている様子が窺える。

『…ちゃんとおねだり出来たら直に触ってあげるよ…』
男の囁きが聞こえる。

女が男を見つめながら
『…触って下さい…』
と、小さく呟く。

『フフっ…それじゃあどこを触って欲しいのか解らないよ…』
男が鼻で笑いながら女に囁く。

一瞬俯いた女が再び顔を上げ
『ュコの…ュコのオ○ンコ…触って下さい…』
と、消え入りそうな声で囁く。

男の後頭部が女の顔に被さる。
と、同時に男の右手がピンクの布きれの端から女の生身の中心部へと侵入していく。

『ンッングッ…ンッ』
女のくぐもった声が漏れ聞こえる。

…画面から目を離すと、るりちゃんの様子が変わっていた。
いつの間にかギュッと握った拳が足の付け根辺りに置かれ…