昼下がりの会議室
のろ
「…ん…んん…ぁぁぁ…ぃ…ぃ…」
左手でソファーの縁を掴み、右手を口元に押し当てながら先輩は小さく声を漏らしていた。
「い…い…イタイ…痛い…もっと優しくして…」
「す...すみません。初めてで...」
「…いいの…焦らないで、私も同じだから…いいから続けて…ぁぁぁそう…そこいい…ぁぁ…もっと…そうよ…ぁぁぁ」
二人きりの会議室。
彼女は目の前のソファーの上に寝そべり、荒い息遣いをしながら喘いでいる。
普段は、メガネごしの鋭い視線で俺を威圧し、的確な指示と判断力でサクッと仕事をこなす有能な先輩。
飲み会になればオヤジに変貌する先輩。
今の彼女にその影はどこにもみあたらない。
ときよりほっそりした身体をビクンと震わせてはソファーを掴んだ手に力をいれて、俺の攻めに耐えようとしているのがいじらしい。
その姿を見るたびに俺は彼女の全てを征服したような気分になってくる。
いや、彼女の指示なしには何もできない現実を見れば、奴隷は俺の方か。
それもこれも俺の経験のなさが全てだから自分を呪うしかない。
そんな思いとは別に、彼女の切ない声とときより見せる淫靡な表情を目の当たりにした俺は興奮し、チン○ンは完全に勃起していた。
多分我慢汁が溢れてパンツに大きな染みを作るほどに。
パンストごしとは言え、その素材はあまりにも薄く、その内側は全てが丸見えだ。
先ほどから彼女のそこがジットリとしはじめたことを、そして火照りを指先に感じていた。
俺は更に彼女の感じる部分を探っていく。
「ここですか…」
「そう…ぁぁぁノロくんぃぃ!そこ!とっても上手…もっと強くやってもハァハァハァぃぃぃ」
そんな艶っぽい声を聞きながら俺はさらに力を入れた。
次の瞬間、今まで指先で感じられた抵抗感がなくなりググッと彼女の身体にめり込んだ。
「いっっった~~~い!!!いたい、イタイ、痛い!!!」
途端に背中を仰け反らせた彼女は顔を激しく左右に振り、長い髪を振り乱しながら絶叫した。
やばい!やっちまったのか?傷物?責任?そんな言葉が俺の頭を駆け巡り、慌てて手を引っ込めた。
「すみません!!」
「ふぅ~ふぅ~ふぅ~」
痛みを堪える様な息使いのまま起き上がった先輩は自分の足を引き寄せると、今まで俺が押していた足裏をさすりながらこちらを睨みつけてきた。
「力入れすぎよ!いったぁ~」
しばらく足裏を摩っていた先輩だったが、その後「あぁ~、でも気持ちよかった。ありがとうノロくん」と優しくいってくれた。
そんな優しい先輩に対して俺ときたら「多分だけど、そこ肝臓ですよ」とかえしていた。
その帰り道、いつものように駅のトイレに駆け込み、自分のコリを解したとか解さなかったとか。
ここまで書いて素朴な疑問がひとつ。
足裏マッサージの後に手を洗いにいくのは失礼なんだろうか