とある新車の試乗会イベントで… 1
じゅげむ
とある新車の発表&試乗会が開かれたので足を運んでみた。 数台の新車が大きな建物内に集合し、並んでいた。 そしてこういうイベントにはつきもののレースクィーンやキャンペーンガール(通称キャンギャル)も各々、色やデザインの違ったレオタードみたいなものやビキニなど水着みたいなもの、へそ出しにミニスカといった恰好で笑顔を振り撒いていた。 皆こういう役割を担っているだけあって美女ばかりだった。 色気系もいればギャル系、清楚系もいた。 セクシーさに見とれてしまったが新車が目的で来たので誘惑を払いのけ新車を眺め見た。 試乗も出来る(但し動かす事は出来ない)という事だったがなにぶん大勢居るのですぐには無理な様だった。 イベント会場の向かい側に喫茶店があったのでそこで昼食&時間潰しする事にした。 軽く食べていると後ろの席で会話が聞こえた。 自分と同じ二十代だろうか、若い男二人だった。「あそこの女、イケてんじゃねぇの?一杯居るしタイプも多いぜ。数打ちゃ当たるだろうよ、なぁ行こうぜ?」、「そうだな、お前の言う通りかもな。よし、引っ掛けてみるか」という会話からイベント会場の女をナンパするとすぐに分かった。 しばらくして再びイベント会場へ。 新車の内一つが後少ししたら試乗出来そうなので並んで待つ事にした。 ふと、近くで白と水色の二色でシンプルなデザインのレオタードみたいなのを纏った女に先程の二人の男が話しかけていた。 彼女は大人っぽさとギャルを併せ持ったような感じで茶髪に染めていた。 幸い会話が聞き取れ、彼女はしばし無言だったが嬉しそうな顔して「マジ?じゃあ良いかな?」と意外にも嫌そうな反応は見せなかった。 「マジ?やったじゃん!じゃあどっか良い所ねェ?」と二人の男は期待に満ちた表情で言っていたが下心丸見えだった。 「じゃあ、あっちでねぇ。更衣室ならオッケーよ?」と難無く返す彼女に「おいおい、いいのかよ?男二人をそんな所に連れて行ってよ」と更に期待しているのが見えた。 「どうせヤろうって魂胆でしょ?でもいいわよ、最近溜まってたしちょーどいいわ。あっ、ダチ紹介してもいいかな?そっち二人だからこっちが二人でも問題ない筈よ。むしろその方がいいんじゃない?」と言いながら黄色いビキニに身を包んだ、茶髪よりも黒髪の割合が非常に多く大人っぽさのある女を見つけると呼んだ。
「ねぇねぇ、サトミ。カレ達がねぇ、どっか行かない?ってさぁ~。サトミも付き合って~?」と言う彼女にサトミと呼ばれた黄色いビキニ美女は二人を見ていたが笑みを浮かべて「いいわよ」と答えた。 「やった~!あ、彼女はサトミ、アタシはマミよ。さぁ、行こっか?」と元気よく言う彼女に二人の男は「へへっ、悪くないな。でも場所は大丈夫なのかよ?」と負けずに元気よく答える。 「大丈夫よ、意外とバレないのよコレが。それに他にも女一杯居るんだし。もうすぐしたら昼休みだけど大丈夫、気にしない気にしない」と歩いていく二人に男二人は慌てて追おうとする。 「へへっ、こいつは思わぬ好収穫だぜ。ヒィヒィとよがるまでヤり倒してやろうぜ」と男二人は興奮していた。 それから15~20分程経っただろうか、ようやく新車の一つに試乗でき、降りるともう一つの車が後少しで乗れそうだったので並ぶと案の定5分程度で試乗出来たので満足した所でトイレを探した。 トイレを済ませると近くに男子・女子更衣室に挟まれて自動販売機があったので一息つこうと自動販売機の前で小銭を取り出す。 その小銭を落としてしまい、慌てて追っ掛け拾い上げようとした矢先にゴミ箱の脚に足を引っ掛かけてしまいバランスを崩して前のめりに目の前にあった扉へ突っ込む。 その扉に「女子更衣室」とあったのを脳が理解する前に見事にその部屋の床に突っ伏してしまった。 気配がして見上げると白と青のシンプルながらにピッタリと似合った、へそ出しにミニスカのこれまでの中で最高としか言いようのない茶髪美女と、同じく黒髪で緑一色のへそ出しにミニスカの恰好した女が立って驚いた顔で見下ろしていた。 彼女達に挟まれるように間に置かれていたベンチには先程見たマミというレオタード姿の女が座っていた。 よく見ると彼女の下で男が寝かされていた。 立ち上がるとその男は先程ナンパしていた一人だった。