子供の頃の体験
ピーナッツ
ぼくが小学校5年生の頃の夏休みのお話です。誰にも言わずに黙ってきましたが、ここで告白します。
ぼくはよく一人でゲームセンターに行っていました。ぼくはゲームを持っていないので、友達の家でゲームをしに集まるとき以外は一人ゲーセン通い。と言っても毎日ゲームをするほどのお金もなく、人のやっているゲームを眺めるだけの毎日。一人で座ってゲームを眺めていると女の人が声をかけてきました。「このゲームはどうやるの?教えて」 当時のぼくには、年上の人はみんな大人でした。彼女が高校生だったか、大学生だったか社会人だったかは全く覚えていません。ただ、「大人の人だ」と思っただけです。
ぼくはゲームの説明をして、彼女はお金を入れてゲームを始めると、あっと言う間に終わってしまいました。ぼくが「へたくそだなー」と言うと、「じゃあやってみてよ」と言ってぼくにゲームをおごってくれました。彼女とはあっと言う間に仲良くなり「また遊ぼうね」と言われて別れました。その日はゲーセン仲間は来ませんでした。ぼくにとっては、彼女はゲームをおごってくれるいい人。また会える日を毎日楽しみにしていました。