案内人⑩
トン
『ホラッ!見られて嬉しいんだろ?気持ち良いんだろ?いつも夢見てたみたいに知らない人が、るりの淫らな姿を見つめてるぞっ!』
実際は…どうだろう?
よほど注目されてない限り気付く人間はいないだろう。
…でも、るりの頭の中ではいくつもの視線が、るりのオ○ンコを注視しているに違いない。
『ァアア…ダメ…見ないで…ヤダ…ダメ…』
るりの喘ぎ声が一層高くなる。
『ホラ、いつも通り四つん這いになって…そう…もっとヒップを突き出して!ホラ、自分でビラビラ引っ張ってオ○ンコいっぱい見てもらいなっ!』
敢えてキツめな言葉遣いをしながら乱暴にポーズを取らせる。
『ンンッ…ァアッ…見てぇ~!るりの…るりのエッチなオ○ンコいっぱい見てぇ~』
るりがとうとう本気でヨガリ出した。
と、丁度タイミング良く繁華街に差し掛かり、信号待ちの人混みで膨れ上がった交差点が近づいてきた。
マスターと目で合図を交わす。
上手い…。
車線をトロトロと跨ぎ越えながらマスターが信号待ちの先頭で交差点に止まる。
フロントガラスのすぐ前を大勢の人並みが行き過ぎる…。
歩行者の青信号が点滅を始めたところで車内灯を点けると、るりのこれ以上無い淫らな姿が車内に浮かび上がり、一気に歩行者の視線を集めた。
灯りが点された事に気付いたるりが
『ヒィィーッ…』
と、絶叫しオ○ンコから淫らなヨダレを一気に吹き出した。
『何あれ?!』
『ぅおっ!何だっ!』
『ゥソぉ~やだ~』
『ゲッ…マジ?』
『何?AV?AVの撮影か…?』
ザワザワと口々にるりの痴態を目撃した人達の声を聞きながら、車がゆっくりとその場を離れてゆく。
車内灯を消すと、マスターが狭い裏道を選んで走りだし、その瞬間を目撃したであろう車達とは別の場所へと移動していく。
『ヒッヒッヒッ…』
グッタリと躰を横たえたるりが嗚咽を漏らしながらギュッと手を握りしめてきた。
隠していた毛布をソッとかけながら優しく頭を撫でてやる。
まだ…
まだ…始まったばかりなんだよ…
心の中で呟きながら…。