夢…

…夜中に違和感を感じて目が覚めた。

違和感は下腹部にあり、恐る恐る伸ばした指先が、ひんやりとした液体に触れた。
液体は下着をヌメらせ、ツンと鼻を突く匂いが今みた夢を鮮明に思い出させた。

…初夏の晴れた平日の昼間。車で迎えに来たアユミに連れられ、一人暮らしを始めたというアユミの部屋を訪れた。

３日前に越して来たという部屋は、思ったよりサッパリとした雰囲気で、寂しいから…と飼い始めたらしいインコだけが鮮やかな色彩を放っていた。
ベランダへと続くガラス戸には薄手のカーテンがひかれ、そのベランダ側に向かって座るように机と椅子があり、机の上にはノートパソコンが置いてあった。
椅子の後ろにはベッドが置かれ、アユミはそこに腰掛けながら、その手前に置かれた小さなテーブルに置いたお茶を僕に勧めてくれた。

与えられたクッションに座った僕の視線は、自然とアユミのミニスカートから伸びる膝元へと惹きつけられ、意識して視線を外しながら、部屋の他の部分を見やりながらアユミに話し掛ける。

『…で、何したらいいんだっけ？』

惚けた口調でアユミに問い掛けながら、自分の背後にも視線を送る。